バーチャルアートミュージアムを作る(5)フォトグラメトリ - 写真撮影

フォトグラメトリに使う写真について、説明します。
ここから先は、基本的には、屋内かつ静物を撮影すことを想定した記載になっています。
なお、私はカメラには詳しくありませんので悪しからず。

写真の撮り方については、色々なサイトに記述があり、
60%以上隣の写真と重ね合わせる、といった基本的な事項が書いてあります。ですのでそれらについては割愛します。
さて、下の3Dモデル(再掲)を作る際に使った写真群は以下のようになっています

 

フォトグラメトリで作った3Dモデルのレースドール
フォトグラメトリで作った3Dモデルのレースドール
角度を変えて撮影した写真
フォトグラメトリ用に角度を少しずつ変えて写真を撮影する

対象物を回転させるのか? 対象物は固定してカメラ側を回転させるのか?

結論から言えば、どちらでもOKです。が、私は前者(対象物を回転させる)で撮影しています。
理由は、三脚等でカメラを固定でき、手振れのリスクが下がるからです。

この方法の注意点は、背景の回転していない部分に特徴的なものが混じってしまうと、ソフト側で3Dモデルの位置を計算するときに影響が出てしまうということです。下の写真が例になります。写真内に回転しているものと回転していないものが混在するため、計算ができずエラーになってしまっています。

背景に特徴物が混じっている写真
背景に特徴物が混じっている写真

対処としては、背景が特徴のない部分だけになるようにトリミングすればOKです。
無地の背景は、ソフト側で背景と認識してくれるようです。

背景から特徴物を排除した写真
背景から特徴物を排除した写真。位置を正しく認識できている

さらに、電動ターンテーブルを使えば、一秒おきとかでひたすらシャッターを押すだけになりますので撮影が非常に楽になります。

ターンテーブルを使って撮影する
ターンテーブルを使ってフォトグラメトリ用の写真を撮影する

ターンテーブルはBKL NA4006W という、1回転/90秒のものを買いました。

 

何枚撮ればいい?

これに関しては、モデルの正確さを期すのであれば「多ければ多いほどいい」ということになるかと思いますが、
写真が多いと、フォトグラメトリソフトの計算時間がそれだけ長くなります。50枚となると、PCスペックによっては数十分とか数時間とかかかったりします。撮影したいものの形状が複雑か、単純か、で必要枚数は変わってきます。このページに載せたレースドールのようなものに関していえば、各100枚くらい撮影しており、まぁそのうち50枚くらい使えばそこそこのものができるようです。感覚論ですが・・・

今回は以上です。

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